樹脂窓とは
樹脂は、アルミの1000分の1の熱伝導率であり、日本で普及しているアルミサッシよりも外気と室内の温度を遮断する優れた性能を持っています。
複層ガラスは二枚のガラスの間に断熱性の高い乾燥空気を封入させ、断熱性能を一段と向上させたガラスです。
この樹脂フレームと複層ガラスから構成された窓が樹脂窓であり、室内の暖かい熱を外に逃がしにくくし、室外からの冷気を遮断する断熱効果も抜群に高いので冷暖房効果が良く、省エネルギーに貢献します。
樹脂窓の歴史と普及率
樹脂窓は1955年、環境先進国のドイツで誕生しました。
厳寒な地域からスタートした樹脂窓ですが、「冬の暖房効果」と併せて「夏の冷房効果」に大きな影響を発揮するため、エネルギーの無駄を防ぎ、地球温暖化防止につながる窓として注目されています。
近年では中国・韓国といった近隣諸国でも休息に広がりを見せています。
世界の樹脂窓の普及率
日本では以前は木製窓が主流でしたが、現在はアルミ窓が市場の約90%を占めています。樹脂窓の存在を知っている方は少ないのが現状です。アルミは放熱性が高い素材ですから、室内の温度が外に逃げやすい窓となります。
しかし海外に目を向けるとドイツ、フランス、アメリカの3カ国では樹脂窓の普及率は40%を超えており、とても大きなシェアを持っております。木製窓も断熱性の高い窓ですからアメリカ、ドイツでは約80%が断熱性の高い窓を利用していることがわかります。
出典
日本:社団法人日本サッシ協会 住宅用建材使用状況調査 H24.3
アメリカ:2010/2011 U.S.National Statistical Review and Forecast
EU:Interconnection Consulting Group, “Windows in Europe 2005”
韓国:日本板硝子(株)調査2011年データ
日本の樹脂窓の普及率
寒さが厳しい北海道では樹脂窓が主流となっています。
最近では北東北、南東北と普及率の高さは南下しており、関東圏でも省エネ窓として注目されています。
栗原は関東圏の次世代の窓・省エネ窓としてK-WINDOWの普及に努めています。